ACT#4

最新情報<報道公開>

ピコタリアピアノ、鈴子公開。

唐丹⼩被災ピアノ救出プロジェクト#4
唐丹地区・震災痕跡資料群の集約仮保管及び将来的利活⽤の件

2017.02.19 唐丹⼩の「震災痕跡資料群」を仮保管した、鈴⼦「復興ハウス」の公開準備が整いました。鈴⽊彦太郎⽒が寄贈し津波で被災したピアノは、「ピコ太郎」⽒流⾏の折、唐丹町の⼈々にちょっとした話題と笑顔をもたらしました。そこで、仮保管期限までの1年間、釜⽯の地域活動に役⽴てるため、「(愛称)ピコタリアピアノ」を奏者に無償で開放することとしました。この運⽤により、市所有施設の有効活⽤を図り、唐丹地区へのピアノ等資料保存に向けて活動します。鈴⼦初⽇は、オール釜⽯市⺠によるデモ演奏を⾏います。魅⼒的なキャラクターの、予想外の演奏をお楽しみください。

 

報道公開要領

公開⽇時] 2017.04.29(⼟) 13:00-15:30 公開収録形式
[公開場所] 鈴⼦「復興ハウス-KAMAISHI の箱」(釜⽯市所有施設) のん兵衛横丁看板隣、⽊造平屋建て
[公開内容] 調律済み「被災ピアノ」のミニコンサート①13:00 の部②15:00 の部
[出演者紹介]市内のヤマハピアノ教室に通う⽣徒さんたち(⼦供4 ⼈・⼤⼈2⼈)運営協⼒: ㈱東⼭堂・
阿部真⼀郎さん①13:00 の部/クラシック曲他(唐丹町在住・保育⼠・29 才)

中3 のときに独学で校歌伴奏者になる。保育⼠資格取得のためにピアノ習得。クラシックが得意。
千葉みはるさん②15:00 の部/ピアノ弾語り・ウクレレ(定内在住・⼩唄師範・88 才)
⼩唄で⻑年培った弦のコード感覚とパワフルな発声で弾き語る、「ザ・釜⽯の⼥」のカッコよさ。

 

お問合せ先
仮保管場所について  釜⽯市復興推進本部都市整備推進室 0193-22-2111(代)
本企画について      国道45 号撮影班。PR45 代表新藤典⼦ 080-8723-7454

掲載記事

2017.05.01 朝日新聞(岩手) /デジタル

         「被災ピアノ 再起の調べ 釜石の復興ハウスで演奏会~保存検証へ 引き手募集」

2017.05.03 復興釜石新聞 /4面 「唐丹小『被災のピアノ』 楽器か遺物かを検証へ」

2017.05.15 広報かまいし P9まちの話題 「ピコタリアピアノ、鈴子公開」

         ↑PDFをダウンロードしてご覧頂けます。

ACT#3

震災遺構になったピアノ、その後。

唐丹地区・震災痕跡資料群の集約仮保管及び将来的利活用の件 

 

唐丹小中校舎新築及び一部供用開始に伴う「唐丹中体育館解体工事」に先立ち、2014年に同施設に仮保管した「被災ピアノ1号」と時計等を「震災痕跡資料群」と位置づけて地域の理解を得るために、市所有施設内に集約して仮保管することが可能となりましたので、お知らせいたします。

 

撮影手記

 

海に向かって誰でもピアノに触れられる場所を作りたい、地域の人と一緒に。そのために今は、中心市街地で訴えてみる。賛否あるところにテーマを持つ活動。薄っぺらい良い話にはできないので、私が書く。いや、私にしか書けないことがある。

 

搬出から仮保管場所への格納シーン。
集合30分前に行ったら、唐丹7地区のほとんどの町内会長さんたちがもう揃っていた。「おーい、みんな待ってたぞー。」海の人は行動が早い。記者がまだ到着していないが、やってしまうことにする。定置網や現場でユニックを使っている人たちだが、ピアノは吊ったことがない。前日、小野正建築で段取りを打合せたが、現場合わせでやってみるしかない。そんなとき、最も信頼できる最終手段が「人力」だ。この日、作業に参加したのは地区住民ら約20人で、市職員や教育委員会も人手として立ち会ってくれる。いいぞ、釜石。

 

5年前に小学校の解体現場から運び出して、3年前にこの中学校の体育館に入れた。それから2年して今度は中学校が建替解体で、ピアノが行き場を失った。地域の多くの人が子供の教育のためにと新しい学校への保管を望んだけれど、叶わなかった。校長が三代変われば学校の意思も変わる。

 

そうなったのには、ピアノを修復した楽器店の不誠実な行為が大きく影響した。教育委員会からは「ピアノを廃棄するなら費用を持つ」とも言われた。仮保管先を相談していた郷土資料館は「完全な寄贈ならば考えるが、うちは倉庫ではない」と正論を言う。ナニ!、これは後世に届ける、地域と協力して命を張った大切な遺構だ。概念を作るところからやらねばならないと腹をくくる。

 

公民館に町内会の緊急召集をかけてもらい、実際にテーブルを囲んだのは、ほんの1週間前。そのテーブルで地域の協力を訴えるための糸口は、当時の撮影申請で面識のあった都市整備推進室にあった。仮保管可能な市有地、公園計画のある場所、提示されたその一つが鈴子の仮設集会所「復興ハウス」(設計:難波和彦+界工作舎)。当時は社共がボランティアなどに開放していて、私もパソコン作業で利用した。

 

今回の動きは、「震災痕跡資料」の集約と仮保管。この場所を鈴子で約1年間有効活用して何ができるか、可能性を試してみる。最終的に目指すのは、建物ごと唐丹町に移設して公園整備計画に盛り込むこと。まだ何かが決定したわけではない。私も地域の人も苦しい「決断」の時期を一つ乗り越えた釜石。これから町内会と協議し、市に提案する機会を与えられたに過ぎぬ、しかし町づくりに参加する資格を得た大事な一日を記録したのでした。

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重機はあるけど、オペレーターがいなかったり、フォークリフトはあるけど公道を自走できなかったり、いや、もう、なんとかするために自販機前でタバコ吸ってた見ず知らずの人に聞き込みしたら学校OBで、そこから地元議員さんに繋がったり、電話かけっぱなしだったり、とてつもなく目まぐるしい一週間でした。

(PR45 企画者/新藤記)

報道公開要領

 [実施日時] 2017.02.19() 13:30-15:00 ※作業終了次第解散

 [集合場所] 唐丹中学校体育館 正面玄関前 → 養生・積込み → 搬出車両に続いて全員仮保管先へ移動

 [仮保管場所] 鈴子「復興ハウス-KAMAISHIの箱」 (釜石市所有施設)

 [保管期限] 2018.03.31まで  ※当該施設の設置期間内  

 [保管対象] ①唐丹小・被災ピアノ1号、②③地震発生と津波襲来時刻付近で止まった時計、④半鐘、⑤歌詞板[公開作業] 唐丹町内有志による小型移動式クレーンと人力による作業

 

その後の展開

 今回の仮保管の後、4月以降に期間限定での施設の有効活用方法を提示し、実際の運用を目指します。最終的なピアノの設置場所は、唐丹町内に計画予定の小白浜仮設グラウンド・片岸地区多目的広場等の市の所管施設を想定し、PR45が地域と協議して市へ提案していく予定です。計画決定後、PR45はピアノ等を地域に寄贈する用意があります。

 

お問合せ先

仮保管場所について  釜⽯市復興推進本部都市整備推進室 0193-22-2111(代)
本企画について      国道45 号撮影班。PR45 代表新藤典⼦ 080-8723-7454
 

掲載記事

2017.02.20 岩手日報/沿岸 「さあ 新校舎生活 唐丹小・中 きょう利用開始 被災ピアノ搬出」

2017.02.21 読売新聞/岩手 

         「新校舎 笑顔で初授業 唐丹小・中学校 学校探検に興味津々 被災ピアノお引越し」

2017.02.22 復興釜石新聞/2面 「唐丹小『復活のピアノ』引越し 修復のPR45永久保存願う」

2017.02.24 朝日新聞(岩手) /デジタル 「被災したピアノも引っ越し 釜石の新校舎完成で」

 

唐丹中体育館仮保管 2014.06.02 - 2017.02.19

ACT#2

被災ピアノ記録救出プロジェクト・返還公演。
plan.02 唐丹小 ピアノ救出プロジェクト「返還公演。」 企画書(c)PR45 / Noriko Shindo

開催主旨

学校解体に伴い廃棄処分となり、プロジェクトが引取保管した音の出ないピアノを修復し、校歌及び歌詞に歌われた景観を記録する沿岸一連の活動の一環として、唐丹小開校141周年記念⾏事と連動して「被災ピアノ」を現地公開します。この企画は今後の復興進路に問題提起することにもなると思っています。学校跡地計画未定、新学校建設の遅れ、防潮堤問題、等々。活動体としては現地にピアノを戻すために遭遇する課題解決の道筋をつけるために⾏政支援の⽴場で記録します。また今後は一定の仮置保管後、寄贈先・恒久的設置場所・運営体制について継続して検討していきます。

ピアノの公開はイベントではなく、あくまで復興支援として完全有志を目指します。100年後にも印象に残るよう、震災が奪ったピアノの音の回復と現地返還のために出会ってきた地域の枠を超えた人々や、復興に従事する人々の思いと共に大切に計画したいと思います。

掲載記事

2014.05.30 日刊建設工業新聞 /

      「唐丹小学校の被災ピアノ公開 6月1,2日に演奏会 国道45号撮影班 潮堤天端などで」

2014.05.31 復興釜石新聞 /1面「あす1日 返還公演 唐丹小被災ピアノ救出プロジェクト」

2014.06.01 日本経済新聞(夕刊) /「被災ピアノ 母校で響く 岩手・釜石 跡地で校歌、児童に笑顔」

2014.06.02 朝日新聞デジタル /「修理の被災ピアノ、刻んだ復興への旋律 岩手・釜石」

2014.06.02 岩手日報 /地域沿岸「被災ピアノ復活の調べ 釜石の唐丹 修復を終えて1年半ぶりに戻る」

2014.06.02 河北新報 /

2014.06.02 共同通信 /

2014.06.02 毎日新聞 /雑記帳

2014.06.03 毎日新聞 /岩手「被災ピアノの調べ 地元住民ら励ます」釜石の8ヶ所で演奏会

2014.06.03 毎日新聞 /社会・雑記帳

2014.06.03 産経新聞 /東北

      「被災ピアノ修復 釜石・唐丹小児童ら校歌合唱 津波に負けない心、青空に響く」

2014.06.03 読売新聞 /社会「被災ピアノ歌声再び 釜石の小学校 勇気もらった」

2014.06.07 復興釜石新聞 /1面「『復活のピアノ』唐丹に響く 児童高らかに校歌斉唱」

TVニュース

2014.06.02 NHK盛岡放送局制作 18:10-「おばんですいわて」内

        NHK 21:00-「ニュースウォッチ9」内

2014.06.02 IBC岩手 18:15-「ニュースエコー」内 

ラジオ・Web

2014.06.01 釜石防災エフエム

【イーハトーブログ】沿岸広域振興局

修復保管期間  2012.09 - 2014.06

ACT#1  2012.09.14

plan.02 唐丹小 ピアノ救出プロジェクト 企画書(c)PR45 / Noriko Shindo
plan.02 唐丹小 ピアノ救出プロジェクト 企画書(c)PR45 / Noriko Shindo

掲載記事

2012.09.15 朝日新聞デジタル /朝刊1面「よみがえれ被災ピアノ 1年かけ石巻の楽器店修理 岩手」
2012.09.15 河北新報コルネット /特集「被災ピアノ再生の旋律を 石巻の楽器店社長、1年かけ修理」
2012.09.15 岩手日報Webnews /被災地【釜石】「被災ピアノ修復へ一歩 唐丹小、修理に向け運び出し」
2012.09.19 陸経済新聞 /ヘッドライン「釜石・唐丹小の被災ピアノ、修復のために搬出‐1年後に校歌演奏へ」

2012.09.22 復興釜石新聞/2面 「唐丹小 被災のピアノ復活へ 地元住民らも協力」 

 

TVニュース

2013.03.08 NHK盛岡放送局制作 18:10-「おばんですいわて」内「定点から見つめた2年」


発災当初から現在までNHK独自の定点観測ポイントにまつわる人・ものを取上げ、大災害後の現状を伝えるシリーズ。唐丹地区の定点映像の中から間もなく消えていく唐丹小校舎解体、被災ピアノ救出の様子が一部紹介されました。

 

反響情報

[お願い] PR45では、唐丹小のピアノ寄贈者、鈴木彦太郎さんを捜しています。(H2.10.06 贈)

釜石市にお住まいではなく、職員室流失のために、現在のところ情報がありません。ご無事を祈るとともに、ピアノ復元のためにプロジェクトでお預かりすることをお知らせしたく、お心当たりの方は情報をお寄せください。

 

唐丹では、1年後に戻ってくる復元ピアノの行先について、復興計画と一体とした意見が出始めています。明るい兆しを生む企画でありたい。復元ピアノの設置を見届けるまで、唐丹の皆さんと活動します。

 

国道45号撮影班。PR45 公式サイト
国道45号撮影班。PR45 公式サイト

[統合] 鵜磯小・重茂小・千鶏小/宮古市

[解体] 赤浜小/大槌町

[解体] 唐丹小/釜石市

[統合]越喜来・甫嶺・崎浜小/大船渡市

[遺構保存] 気仙中/陸前高田市